077-528-0001

診療時間

9:00~12:00/16:00~19:30

休診日

木曜日・日曜日午後・祝日午後

Web予約

※Web予約は日曜日のみ

オリジナルスキンケア療法

  • HOME
  • オリジナルスキンケア療法

慢性・難治性皮膚疾患でお悩みの方

皮膚科学に基づいた検査・診断から、適切な治療方針を決定します。
投薬治療のみに頼った治療ではなく、スキンケア療法、食事療法、インターフェロン療法、免疫抑制療法、減感作療法など、幅広い選択肢の中からその子に合った治療を提案しています。
特に院内で行う特殊なスキンケア療法は、今までの治療以上に効果を発揮しています。

※ページ内の価格はすべて税込価格です。

皮膚科診療について

動物病院に来院するワンちゃんで上位トップ3に入る疾患が「皮膚病」です。
特に痒みや脱毛をともなう皮膚疾患は非常に多く、なかなか改善せずに悩んでいる飼い主さまを数多く見かけます。
当院では、この痒みや脱毛をともなう難治性皮膚疾患の診療に力を入れており、難治性皮膚疾患のセカンドオピニオンで来院される方々が非常に増えております。

インフォームド・コンセント

痒みや脱毛をともなう皮膚疾患は非常に多くあり、発症時期、発症期間、過去の治療歴、病変部の範囲によっては、『問診』や『必要な検査』『皮膚科学の概要』『治療方法の選択』『治療目標』『来院頻度』などの説明に、通常より多く時間がかかる場合がございます。

特に高額になるアレルギー検査・治療、ホルモン検査、スキンケア療法が必要になる皮膚疾患の場合には、多くの時間を使って説明し、飼い主さまの検査・治療へのご希望をお聞きしながら診療をいたします。

また、当院では皮膚疾患でのセカンドオピニオン来院の場合、必要な情報を確実に得るため、専用の問診票をご用意しております。あらかじめご自宅でご記入いただくか、来院時に受付にてご記入願います。

検査および診断

前述のように、皮膚疾患には非常に多くの原因があり、難治性皮膚疾患の場合はアレルギー、内分泌疾患、自己免疫疾患、腫瘍など皮膚の治療だけでは改善しないことが多くあります。
一般的な皮膚検査、治療で改善が認められないケースでは、以下の検査を行い治療方針を決定していきます。

血液一般検査

血球検査:赤血球・白血球数など。
生化学検査 コレステロール・中性脂肪・肝臓・腎臓・血糖値など。
※費用の目安は2,750~9,900円です。

検査意義

皮膚病変を引き起こす基礎疾患が無いかのスクリーニング検査です。この結果によりホルモン検査の必要性や使用薬の選択をします。
血液一般検査のみで診断が付くことはありません。必ず他の検査と併用して実施します。

ホルモン検査

甲状腺機能検査

血中甲状腺ホルモン濃度測定 4,950円~

副腎皮質機能検査

①ACTH刺激試験 11,000円~
②副腎超音波画像診断 2,200円~
③尿比重および尿コルチゾール・クレアチニン比測定 5,500円 

検査意義

アトピー性皮膚炎、感染症、脂漏症、脱毛、毛艶、フケ、皮膚バリア機能などに影響するホルモンです。
甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症は、一般的な診療では見落とされやすく、その状態で治療を開始しても、悪化や再発などが見られます。
当院でも、特にセカンドオピニオンで来院されたワンちゃんで、多くの治療症例があります。

アレルギー検査

アレルゲン特異的IgE検査

環境アレルゲン22項目
食物アレルゲン18項目
15,400円

犬アトピー性皮膚炎を薬で抑えるのではなく、体質を改善するという新しい治療法(減感作療法)をご希望の場合は、必須検査となります。

リンパ球反応検査

主要食物パネル9項目 26,400円
除去食パネル9項目 26,400円
全項目検査セット 61,380円

検査意義

また、アトピー性皮膚炎(ハウスダストなどの環境アレルゲンが関与)の場合、アレルゲンを完全に回避することは困難ですが、アトピー性皮膚炎に特異的な治療法や治療薬の選択肢を提示することは可能です。
難治性皮膚疾患には多くの原因が関与していますが、アレルギー性皮膚炎に対する診断・治療が不十分で改善しない症例が数多く認められるため、アレルギー検査の結果を受けた治療方針の決定が非常に有効になります。

その他特殊検査

病理組織検査、皮膚組織生検※局所麻酔、全身麻酔が必要な場合は別途費用がかかります 14,300円~

検査意義

自己免疫性疾患や腫瘍、原因不明の脱毛症の場合に実施します。

薬剤感受性検査、細菌培養感受性検査 8,800円 

検査意義

過去に抗菌剤の投薬治療歴がある場合や、抗菌剤投薬に反応の悪い膿皮症が認められる場合、耐性菌による細菌性皮膚炎を疑い、有効な抗菌剤を選択するために実施します。

療法について

薬物療法

皮膚病治療の中心となる薬物療法には抗菌剤、抗真菌剤、抗ヒスタミン剤、免疫抑制剤など様々なタイプがあります。
抗菌剤は用法や抗菌剤の種類の選択によって、耐性菌の原因になったり、効果が減弱されてしまうこともあるので、指示された通りの投薬管理が必要です。
抗ヒスタミン剤はアトピー性皮膚炎などのアレルギー性皮膚炎の治療に有用ですが、単独で痒みを止める効果が低く、痒みの出る前から予防的に投薬を行う必要があります。

ステロイド療法

ステロイドは使い方を間違わなければ非常に良いお薬ですが、無計画に一時凌ぎで使い続けることで、皮膚病を悪化・再発させる場合があります。
一般的には、ステロイドは『痒み止め』として使用されることが多く、ステロイドを使用してはいけないとされる感染性皮膚疾患にも使用されるときがあります。
その際ステロイドが切れると痒みが増し、またステロイドを使うという悪循環に陥って、難治性皮膚疾患になってしまう子も多くいます。
このような場合は、できる限りステロイドの使用を控える必要がありますが、アトピー性皮膚炎や自己免疫性疾患のようにステロイドが必要な子には、積極的にステロイド療法を実施します。

サイエンス漢方療法

当院では、痒みを抑えるという目的でのステロイド処方は極力抑え、皮膚の炎症を抑えるのに効果が高い、漢方薬を処方することがあります。
『サイエンス漢方療法』とは、西洋薬と同様に、症状に合ったお薬として漢方薬も選択肢に入れるということであり、『陰陽論』や『五行論』といった、漢方医学特有の考えは特に必要とされません。

漢方薬は、皮膚疾患に非常に有効なものが多くあり、それらの薬を西洋薬と同等に扱っていこうという考え方です。

インターフェロン療法

近年「アトピー性皮膚炎」の治療薬として、免疫調節作用のあるインターフェロンが使われるようになりました。
アトピー性皮膚炎のすべての子に劇的な効果が認められるわけではありませんが、副作用が少なく、アレルギー体質の体質改善効果が認められるため、選択肢の1つといえます。

免疫抑制療法

免疫機能の異常が関係している『アトピー性皮膚炎』や『自己免疫性疾患』などの、ステロイドの使用がなければコントロールが難しい子では、免疫抑制剤を使用することでステロイド使用量の減少が期待できます。
また免疫抑制剤はステロイドより副作用が出にくいとされていますので、若齢の子では積極的に使用をしています。

サプリメント

オメガ3脂肪酸はアレルギー反応を抑制する働きを持っています。藻類はオメガ3脂肪酸を多量に生成し、これは海洋動物の体内組織の形成に役立っています。
魚や藻類にはナチュラルなオメガ3脂肪酸が豊富に含まれており、これらはアレルギー反応から犬を守る有益な食物になります。
また、地上の植物、それを食べる動物にはオメガ6脂肪酸が高い比率で含まれています。

スキンケア療法

現在の皮膚疾患の治療は、主に投薬を行ったり薬用シャンプーを使用し、病原体を除去する治療が行われています。
当院でも、皮膚疾患における治療には投薬は必須となります。
しかし、より高い治療結果を期待するには、皮膚のコンディションを健康に整えていく『スキンケア療法』が重要となります。

シャンプーについて

シャンプーの選択

シャンプーを行う目的は、『過剰な皮脂の除去』『アレルゲン・病原体の除去』『皮膚バリア機能改善』などがあります。
この3つを組み合わせることで、シャンプーの効果を最大限に発揮できるのです。
逆に誤ったシャンプーを行うことで、難治性皮膚疾患へと陥ってしまう場合があるぐらい、シャンプーは非常に重要なのです。

例えば、皮膚病になりやすい→皮膚が弱い→低刺激シャンプーの利用というような場合、本当に皮膚が弱くて起きている皮膚疾患であれば良いですが、別の原因で起きている皮膚疾患の場合は、『低刺激シャンプーの利用』が、悪化の原因になることもあるのです。症状に合ったシャンプー選びが大切です。
また、皮膚の状態に合わせて適切なシャンプー剤も変化することがあります。
毒にも薬にもなり得るシャンプー、正しいシャンプーをご使用願います。

トリミング施設併設のメリット

1.動物看護師とトリマーライセンスを持つスタッフの、正しいお手入れ指導による皮膚病の予防

2.皮膚病になってしまった場合の獣医師による正しい診断・治療

3.再発をできる限り回避するための維持法(食事・サプリ・お手入れ・シャンプー)

トリミング施設を併設することでこれらをトータルでサポートすることが可能となっています。

根気よく治療を続けていただくために

皮膚病の治療は時に、数ヶ月~年単位といった期間を要することがあります。
当院では、飼い主さまに根気よく治療を続けていただくために、当院にて薬用シャンプーをご購入いただいた方には、薬浴(薬用シャンプーを用いたシャンプー)を特別価格でご利用いただけます。処方食購入時のスタンプ制を導入し、経済的負担を軽減できるサービスもご用意しておりますのでご利用ください。